ラークロゴ
ラーク住所

物流用語

A

ABC分析 (ABC analysis)

●天使の辞典●
〔1〕特定の目的に関するいくつかの項目を、 それらの項目の度数や金額などの要素によって大きい順にA,B,Cグループに分け、 重要度の高いものを集中的に管理することで、効率を高める分析手法。パレート分析とも。
〔2〕ごく少数の要因によって大勢が決定づけられるというパレート法則に基づく。
〔3〕品質管理、売上分析、在庫管理、コスト管理など、応用範囲は広い。

★悪魔の辞典★
〔1〕効率アップのために、売上に貢献しているAグループの商品だけに絞って、BとCを廃番にすると・・・。 いつの間にか、Aグループの中にBとCができてしまう。
〔2〕更に効率アップのために、B、Cグループを廃番にして商品を絞っていくと・・・。 ついには、売るものがなくなってしまう。
〔3〕「もちろん、こんなつまらん商品、売れるとは思ってないよ。でも、これがあるおかげで、 他の高い商品がよく売れるんだ」

■世人の独言■
例えば、売上分析におけるABC分析を見てみましょう。商品別に売上の多い順に並べます。 上位から、A,B,Cとグループ分けします。そうすると、Aグループの商品だけで全社の売上の 大部分を占めていることが分かります。それで、売上に貢献する上位商品に集中して営業コストをかけ、 下位商品の管理は簡素化するという戦略が立てられるわけです。 たいていの場合、上位15%〜30%で、全体の70%〜80%の売上を占めるといわれます。 これが、後に数字だけを取り出して、「80対20の法則」と言われるようになりました。 上位20%が、全体の80%の成果を出すという法則です。 科学的な根拠があるわけではないのに、なにか世の中の真理を突いているようにみえるので、威力があります。 この数字の組み合わせは、ABC分析に限らず、いろんな場面で使えます。「有能な社員の20%が、利益の80%を稼いでいる」 「多額納税者の20%が、税収の80%を納めている」「成功した20%の人が、富の80%を独占している」 応用範囲は無限大。なんでもありです。厳密にどうなってるかなんでのは、どうでもいいんです。 それっぽく聞こえれば、OK。パターンは簡単でありながら、聴き手を納得させる力は絶大。 ポケットにそっと忍ばせておいて、いつでも披露できる。テーブルマジックのようなビジネス用語です。 歯医者さんまで、こんな呼びかけをしてます。80歳で20本の歯を残そう」

ASB (Auto Stack Building)

立体自動倉庫 おもに株式会社IHI製の建屋一体型自動倉庫のことを指す。

ASRS AS/RS (Automated Storage and Retrieval System)

自動倉庫

ASN (Advanced Ship Notice)

事前出荷情報通知
物流センターや小売店が、商品を出荷する納入業者から事前に出荷明細情報をオンラインで受信し、 その情報を利用して受領・検品作業を簡素化、効率化する。 ASNの情報とSCMラベルのバーコードから読み取った情報を突合わせるノー検品システムを実現することもできる。
簡単な例にすると
昨日の段階で、こんな荷物が今日到着しますと言った情報が来るので、その情報を使って今日、到着した荷物の検品等を行うこと。

B

B2C (Business to Consumer)

●天使の辞典●
〔1〕 インターネットを利用した企業と消費者との電子商取引のこと。 「BtoC」とも。企業間の電子商取引の場合は、「B2B」。
〔2〕ITを使った、広域性、即時性、双方向性、低コストというメリット を活かし、企業が直接消費者に向けてビジネスを展開できる環境が整ってきた。 特に、中小零細事業者にとっては、新しいビジネスチャンスが広がるとして注目される。
〔3〕日本では、2005年には、市場規模は7兆円を超えるといわれる。 B2Bについては、桁違いに規模が大きく、100兆円以上が見込まれる。

★悪魔の辞典★
〔1〕 B2Cの市場規模は、最終消費財市場の僅か0.06%を占めるに過ぎない。 これで、どうしてIT革命ができるの? 経済の活性化ができるの?
〔2〕「どうやったら、eショップで儲けることができるか教えてください」 「その前に、御社の本業を立て直す方が先決でしょう」
〔3〕 ネット・コンサルタントが続々登場。 「あなたのeショップも3ヶ月で月商1000万円に!」 「実証済み! メルマガを使って売上10倍のノウハウ」 「検索エンジンで上位表示されるための秘策を伝授」 これらの売り文句と同じようなものは、従来からあった。 「今度こそ失敗しない。3ヶ月で10キロのダイエット」 「実証済み! マッサージ器を使って透き通る美肌に!」 「食べて眠って10歳若返りの秘策を伝授」

■世人の独言■
ITの普及に伴って、eコマースやネットビジネスが始まった。 eコマースは、当初は一般消費者相手だった。 企業が中間業者を飛ばし、直接、最終消費者と取引ができるのはITによる画期的な経営革新。 「business to consumer」という言葉が生まれた。 もともと「消費者への商売」という意味。 このころは、「to」には「〜間の」なんて意味はなかった。 やがて、ネット上で企業相手の取引も始まる。 これは、「business to company」か?まずい! これでは、同じ「B2C」になってしまう。 「business to business」で切り抜けよう。 「商売向けの商売」という意味だけど、「企業間取引」ということにしちゃえ。 この辺から、「○2○」が「○と○間の取引」という意味に変貌。 更に、「B」は「企業」という意味に。 やがて、ネット上のオークションが始まり、個人どうしの取引が現れた。 しょうがない。「C2C」にしちゃえ。「消費者と消費者間の取引」という意味。 「消費者」というのは「生産者」に対する言葉で、個人どうしの場合は変だけど、まぁいいや。 この辺から、「C」が「個人」という意味に変貌。 こうなると、なんでもあり。 「B2E」は「企業と従業員間の取引」。社員価格の販売、従業員の福利厚生など。 「B2G」は「企業と行政間の取引」。公共事業の入札など。 「G2C」は「官公庁と個人間の??」。役所への各種届出、納税、証明書許可証の発行など。 「C」は、いつのまにか「citizen」に変わっていた。
結論:この手の言葉は、理屈ではなく、イメージで理解しよう。

BCR (Bar Code Reader)

バーコードリーダー(バーコード読取装置)

BPR (Business Process Reengineering)

企業活動に関するある目標(売上高、収益率など)を設定し、 それを達成するために業務内容や業務の流れ、組織構造を分析、最適化すること。 たいていの場合は組織や事業の合理化が伴うため、高度な情報システムが取り入れられる場合が多い。

BTO (Build To Order)

受注生産。注文を受けてからユーザの注文に合わせてカスタマイズで生産すること。 ITの活用により短期間で注文に応じた製品を製造でき、大量生産にも対応した新しい生産方式。
(例)DELLのパソコン

C

CS (Customer Satisfaction)

●天使の辞典●
〔1〕顧客サービスの差別化により顧客の満足度を高め、顧客から見た価値を最大化すること。 「顧客満足」と訳される。
〔2〕企業本位の商品・サービスの開発競争には限界があり、顧客の期待や 信頼に応えなくては生き残れないという顧客本位の考え方が基本。
〔3〕単なる「お客様第一主義」のような精神論ではなく、戦略的な視点で 顧客サービスを捉えるところにポイントがある。

★悪魔の辞典★
〔1〕「これからは、顧客を主体に考えなければいけない」と部下に説教を たれる経営者が、相変わらず、「顧客を満足させる」と企業を主語にしてしか考えられない言葉。
〔2〕「お客様の立場に立った、より一層のサービスの向上を目指します」と、 統合を重ねて巨大化した銀行が、合併初日からシステムトラブルで利用者に大迷惑をかけること。
〔3〕普通の経営者は、あらゆる客に満足してもらおうとする。 優秀な経営者は、簡単に満足してくれそうな都合のいい顧客しか相手にしない。 愚かな経営者は、値引き販売に走り、却って値段に口うるさい顧客ばかりを集めてしまう。

■世人の独言■
ある食品加工工場の話。今では、ほとんどの工程が機械の全自動で済んでしまう。 作業者は機械のオペレーターだけ。ある時、オペレーターが見回っていると、 かすかに異常音が聞こえることに気づいた。よく見ると、小さなボルトの外れているところがあるではないか。 あわてて機械を緊急停止。あたりを探したが、外れたボルトは見当たらない。直ちに工場長に連絡。 工場長は青ざめた。「もしかしたら、食品と一緒にパック詰めしてしまったのかもしれない」 いつ外れたのかが分からない。 ついさっきかもしれないし、1週間も前かもしれない。 昨日以前の製造品は全て出荷してしまっている。問題のパックを探し当てるのは並大抵ではない。 自分の権限だけでは対処しきれないと判断した工場長は、本社に第1報を連絡。 本社では、役員による緊急対策本部が立ち上がった。「直ちに、情報を公開し、全商品を回収すべきだ」 「いや、たった1本のボルトのために騒ぎが大きくなりすぎる」なかなか、結論が出ない。 そこへ、工場長より、第2報が届く。 「お騒がせしましたが、ご安心ください。大きさがぴったり合う別のボルトが見つかりまして、 機械は正常に稼動し始めました。納期遅れの心配はありません」

Customer delight 顧客感動

●天使の辞典●
〔1〕 顧客を感動させられるような質の高いサービスを提供すべきだとする考え方。 「顧客満足」が顧客の期待通りのサービスを目指すのに対して、 「顧客感動」は、顧客の期待以上のサービスを目指す。
〔2〕 サービスは目に見えないことから軽視されがちだったが、最近、 サービスの質が顧客に与える心理的影響の大きさが認識されるようになってきた。
〔3〕 サービス業はもとより、従来、サービスとは無縁と思われた、 行政機関や医療機関でも「顧客満足」「顧客感動」の発想が重視されつつある。

★悪魔の辞典★
〔1〕 ウェイターが、客の2人っきりの会話に割り込んで、この料理が、いかに、 ややこしい名前の食材を使用し、ややこしい名前の産地から直輸入し、 ややこしい名前の調理法で作っているかを説明し始めること。
〔2〕 オンライントレードをしている証券会社から突然こんなメールが届いてびっくりさせられること。 「お誕生日おめでとうございます。スタッフ一同、心よりお祝い申し上げます」 あぁ、そう言えば、申込用紙に生年月日を記入する欄があったなぁ。
〔3〕 ホテルに着いた。無料でウェルカムドリンクが飲めた。荷物をを部屋まで運んでくれた。 ディナーではマジックショーが見られた。あすは駅まで送迎バスで送ってもらえるらしい。 しかし、このエアコンのカタカタという音は何とかならないものだろうか。

■世人の独言■
昔から、「お客様第一」ということは言われ続けてきましたが、90年代になって、 「顧客満足」という言葉が使われるようになりました。英語の頭文字をとって「CS経営」などと言われます。 いまでは、至るところで目にし、耳にするようになりました。 「顧客満足」という言葉が、安易に使われすぎて新鮮味を失いつつある現在、 この言葉に満足しない人たちが現れました。 その人たちが飛びついたのが、「顧客感動」。顧客を満足させるだけでは足りない、 顧客が期待する以上のサービスを目指さなくてはいけない、というわけ。 英語の「customer delight」を直訳すると「顧客歓喜」ですが、 日本語の「顧客感動」は更にその上を行くニュアンスがあります。
「顧客満足」から「顧客感動」へ。いま、言葉の入れ替えが急ピッチで行なわれています。 そのうち、「顧客感動」もありふれた言葉に。その時、また、新しいビジネス用語が必要になるでしょうね。
さて、問題は、ここから。
顧客感動とは、時に、危なっかしい発想なんです。 期待以上のサービスを受けて不愉快になる人はいません。 たぶん、喜んでもらえ、感動もしてもらえるでしょう。 でも、客は、いつでもどこでも期待以上のサービスを喜ぶわけではありません。 過剰サービスは、うっとうしさを感じさせます。だって、それは、客がもともと求めていなかったサービスですから。 客の要求に応えるのではなく、客が喜ぶであろうことを推測して、勝手にやることになる。 「これをすれば、お客は喜ぶはずだ」という、企業側の一方的なサービスの押し付けになってしまう危険があります。 結局、喜んでいるのは、客ではなく、質の高いサービスを提供できたつもりでいる経営者だけだったりします。
また、サービスのインフレを起こす危険があります。顧客の期待以上のサービスを提供することで、 「顧客感動」に成功したとしましょう。その顧客は、また来店してくれます。 でも、今回は、顧客の期待値は前以上に高くなっています。だって、前回の感動を経験してしまったから。 そのレベルのサービスを、期待してやってくるのです。前回と同じことをやっていたのでは、 満足するだけで驚きも感動もありません。感動させるには、更に期待以上のサービスをする必要があります。 こうして、顧客感動に成功し続けるには、サービスを永遠にエスカレートしていかなければならないのです。 「我が社だけは、顧客感動まで行かなくても、顧客満足でいい」と決意してもダメ。 世の中のほかの企業がみんな顧客感動を目指してサービスをエスカレートさせるから、 おなじサービスを提供しているつもりでも、相対的にレベルダウンしていきます。 現状維持では「顧客満足」すら達成できなくなるのです。これは、サービスのインフレ状態。 価格競争が、地獄の消耗戦であるのと同じように、サービス競争も終わりのない消耗戦に陥ってしまいます。
価格や付随的サービスで、差別化を図るのは無理。消耗戦を避けるには本質的価値で差別化を図るべきです。

CLO (Chief Logistics Officer)

ロジスティクス統括役員
ちなみにCEO(Chief Executive Officer)→最高経営責任者。 経営方針や企業戦略の決定を行う人、普通は会長あるいは社長を指します。
COO(Chief Operating Officer)→最高執行責任者。 CEOの決定したことを実践していくための責任者のことを指します。
米国企業で定着している役員の職務分担で、CEOが企業グループ全体の戦略決定や対外折衝を担い、 経営の最終責任を負うのに対し、COOは決められた戦略に従って運営面の実務を行います。 米国では会長がCEOを、社長がCOOを兼務する場合が多いが、 取締役と執行役員を区別するため、COOが取締役でないケースもあります。
日本企業では社長が実質的にCEOとCOOを兼務しており、会長は商法上の代表権を持たない場合もあります。 近年は、日産自動車などがCEO、COOを導入、ソニーも会長兼CEO、社長兼COOという呼び方で採用しています。 また、両社ともに、CFO(Chief Financial Officer)「最高財務責任者」というポストを設定、 ともに副社長がその役割を担っています。

CRP (Continuous Replenishment Program)

商品連続補充システム。在庫数と販売実績、販売予測、納品リードタイムを勘案し、 必要在庫数や補充数を自動的に算出し、発注,納品するシステム。
小売業者が在庫を仕入れ業者に開示し、それに基づいて仕入れ業者が商品を補充するシステム。 小売業者は手間を省くことができる、仕入れ業者は自己判断で商品の納入ができる。 しかし仕入れ業者の責任と負担は重くなる。VMIと同じ意味。
生産管理で言うCRPと異なる。

D

D1 (Day 1)

リードタイムを指す言葉。発注受付から荷物到着までの日数を意味し、
D0(ディーゼロ)は「当日配送」
D1(ディーワン)は「翌日配送」
D2(ディーツー)は「翌々日配送」を指す

DC (Distribution Center)

在庫保管型センター。主に大量・多品種に仕入れられた商品を、一旦保管して、 必要に応じて少量多頻度に出荷出来るように整備された倉庫のこと。→SP

流通センター

DoPa (DoCoMo Packet)ドゥーパ

NTTドコモグループが自社のデジタル携帯電話網で提供しているデータ通信サービス。 パケット通信方式を採用し、通信時間ではなく、送受信したデータ量に応じて課金するのが特徴。 物流業界におけるデータ通信の主流となっている。最大通信速度は28.8kbpsと、一昔前のモデム並み。 現在は一部の離島を除くサービスエリアほぼ全域で利用可能である。 ちなみに、同社のiモードサービスはDoPaと同じパケット通信サービスを使用して提供されている。 物流業界では貨物追跡サービスで、トラック側からのデータのやり取りの多くがこの通信方法を用いている。

E

ECR (Efficient Consumer Response)

小売、卸、製造がさまざまな情報を共有しスピードを速めて、消費者の満足度を高めようという考え方。
主に小売サイドからのコンセプトである。また衣料品ではQR(Quick Response)とも言う。 これは、SCM(Supply Chain Management)と同じくスローガンであって、 具体的なロジックやシステムがあるわけではない。

今、流通業界を中心に注目が集っているのが、ECRである。 ECRとは、Efficient Consumer Responseの略で、米国繊維業界のクイック・レスポンス(QR) とともに米国流通業界が取り組んでいるサプライチェーン・マネジメントの考え方にもとづいた 新しい情報システム活用の考え方である。 米国流通業界は、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、 ディスカウントストアなどさまざまな業態の小売り業を生み出してきた。 そして、その成長過程の中で新しい情報活用のスタイルも生み出してきている。 たとえば、急成長を続けるウォルマートの基盤の1つは衛星通信を駆使したネットワーク・システムであり、 さまざまな取引会社とのネットワークにあるといわれる。 そうした流れの中で関心が高まっているのがECRである。 ECRとは、EDI(Electronic Data Interchange/電子データ交換)をベースにして、 業種の境界を超えてデータを交換することにより、物流の迅速化や在庫の削減、 タイミングを逃さない最適な生産を実現することを基本的な目的としている。 かつてのSISが「囲い込み」という自社単独で競争力を高めようという考え方に基づいていたのに対し、 ECRはたとえば製造・配送・小売りという異なる業種の会社がパートナーとして競争力を高めようという考え方であり、 バーチャル・コーポレーションと同様の考え方の上に立っているといえる。 さて、ECRを情報システムの技術面でみれば、その重要な要素はPOSとEDIである。 販売情報という最も基本的なデータはPOSによって把握され、それが在庫情報や製造情報にリンクされる。 そのリンクの部分の核となるのがEDIである。小売りで発生した販売データを配送業者や製造業者に対して迅速に伝達し、 適正在庫、適正生産につなげ、販売機会の損失をなくす。 製造業者にとっては、EDIによって生産計画や資材発注などのシステムと販売データとをつなげていけば、 販売実績や需要に合わせた無駄のない資材発注と製造が行えることになる。 また、配送・物流を担う流通業者にとっても倉庫スペースの有効活用や車両の効率的な運用を行えるようになる。 情報の活用度によっては、製造と販売の間に位置する流通業の立場を強化することにもつながっていくことも考えられる。 小売りでは販売機会損失を未然に防ぐとともにローコスト・オペレーションを実現する。 こうした各社にとってのメリットを実現する仕組みがECRである。 ECRは、米国の加工食品業界で使われ始めている言葉である。 それに対して、繊維業界ではクイック・レスポンスという言葉が使われている。 業界が異なり、言葉が異なるという面はあるがそのめざすところは共通しているといえる。 それは、ネットワークを活用することによって業種を越えた戦略同盟を実現し、 コスト削減を進めながら消費ニーズに迅速に応えようということである。 ECR、あるいはEDIの活用では米国が先行しているが、日本でも同様の動きが出始めている。 たとえば、ある金型部品商社ではパソコン通信サービスを利用して部品メーカとのEDIを行っている。 また、食品流通会社では食品メーカとのEDIに乗り出し、ECRを実現しようとしている。 このように、日本でもEDIを核にしたネットワークがビジネスの根幹をなす時代を迎えつつある。 その象徴が米国流通業界で生まれたECRという言葉だろう。 今後は、企業間のデータ交換でインターネットが重要な役割を果たすことになるだろう。 インターネットはセキュリティ面で課題があるとされるが、技術的な面ではファイアウォールなどの対策ができており、 インターネット上で形成されるエレクトロニック・コマースでさまざまな電子取引がなされていくことが考えられるだろう。

EDI (Electronic Data Interchange)

電子データ交換(でんしでーたこうかん、EDI, Electronic Data Interchange)とは、 標準化された規約(プロトコル)にもとづいて電子化されたビジネス文書(注文書や請求書など)を 専用回線やインターネットなどの通信回線を通してやり取りすること。 あるいはこうした受発注情報を使って、企業間の取引を行うこと。
経済産業省による定義では、「異なる組織間で、取引のためのメッセージを、 通信回線を介して標準的な規約を用いて、コンピュータ間で交換すること」となっている。
EDI(電子データ交換)を利用すると、企業は書類の作成や処理のための事務経費を削減できる。 しかし、取引企業間で交換データ形式が異なるとかえって事務量がかさみ上記目的が達成されなくなる。 そのため交換データの形式の統一と、データの機密保持が重要である。

ERPパッケージ (Enterprise Resource Planning)

●天使の辞典●
〔1〕ERPの概念を具現化する新しい情報システムを迅速に構築することを可能とするツール。 基幹業務統合パッケージとも。
〔2〕ERPとは、企業の事業運営における購買、生産、販売、会計、人事など、 顧客に価値を提供する価値連鎖を構成するビジネス・プロセスを部門や組織をまたがって横断的に把握して、 価値連鎖全体での経営資源の活用を最適化する計画、管理のための経営概念。
〔3〕メリット:システム開発・保守コストの低減システム構築期間の短縮情報共有や統合による業務の効率化 計画・管理レベルの向上 他社で蓄積されたノウハウの活用

★悪魔の辞典★
〔1〕 業務改革のために導入しようとするが、まず、導入のために業務改革をする必要があるもの。
〔2〕 怪しげな健康食品に似ている。それを食べて健康になったような気がする人が3分の1。 何の効果もなかった人が3分の1。そして、却って体調を崩した人が3分の1を占める。
〔3〕「営業本部長、コンピュータシステムを導入したのに、需要予測が大きく外れたのはなぜだね」 「はい、今年は、例年にない冷夏で国内の需要が伸び悩んだ上に、 同時多発テロ以降アメリカ経済の低迷で輸出も不調でした。また、ライバルのK社が、 予想外の安売り攻勢に出たせいで、思わぬ苦戦を強いられる格好となりました」 「それじゃ、コンピュータの予測は、いままでうちの販売課長が鉛筆を なめながら出してた予測と全然変わらんということじゃないか」

■用語解説■
ERPは、もともとアメリカ製の経営概念。パッケージソフトも、元はアメリカ製。 それを日本に輸入したわけです。だから、日本の商習慣に合わないところも。 ソフトやマニュアルに出てくる日本語も、現実業務を知らない学生アルバイトが 翻訳してるんじゃないかと思えるような変な訳語がいっぱいだったりします。
ちまたに溢れるビジネス書には、ERPは、非常に理想的なシステムであるかのようなことが、 「しれっ」と書いてあります。コンピュータ屋さんも、当然のことながら、いいことしか言いません。 1960年代以降、いろんなコンピュータシステムが鳴り物入りで登場しては、消えていきました。 確かに、製品開発、生産、販売、会計など、企業全体の業務を統合的に管理し、 根本的に業務を効率化するのは理想的なシステムです。特に会計データと 製品開発や生産現場のデータをリンクさせる効果は小さくありません。従来、 会計データは決算処理のためにしか使われないのが通例でしたが、管理会計という視点で見たとき、 各業務が会計データとリンクすることは、正確なコスト把握のために有効なのです。
統合型の業務管理が注目されるのは、各業務を効率化でき、かつ経営者の経営判断や 意思決定を正確にかつ迅速に行えるためです。そこで、最も効率のいい運営システムを丸ごと 買ってしまうことで、自社の業務効率を一気に改善できるという期待もあります。
しかし、実際に導入してみるとこれが大変。従来の業務との間に齟齬(そご)が起きて、効率はかえってがた落ち。 で、業務をパッケージに合わせて変えていく。そうすれば、業務改革が実現し、 理想的な高効率のスタイルが出来上がるはず。でも、現実はそんなに簡単じゃありません。 出来合いのソフトに無理やり合わせようとするだけで、いたるところに不具合が発生。 従来のシステムだって、長年の経験と知恵で出来上がってきたもの。すべてが非効率というわけじゃありません。 その業界特有の事情にうまくマッチしたところもあるんです。それを全部変えてしまったら、 不具合が起きるのは当たり前。それで、パッケージソフトをカスタマイズして、 個別企業の事情に合わせられるようにする。すると、膨大な追加料金が加算された上に、 従来の業務をただコンピュータ上に置き換えただけのようなシステムが出来上がることに。 最も効率のいいシステムを導入することで、自社の業務改革をするつもりが、これでは何の改革にもなりません。 また、パッケージソフトを使いこなすこと自体が目的になってしまう例もあります。 導入当初から効率よく運営できるのは稀。初めはトラブル続きです。で、なんとか1つずつ問題を潰して、 うまく回るようになったところでやれやれと満足してしまう。システム担当者は、達成感と充実感でご満悦。 システムが順調に稼動しているとの報告を受けた経営者も、業務改革が成功したと勘違い。 これは、ソフトがうまく使えるようになっただけで、実際に、以前に比べて業務効率が向上したかどうかは 検証されてません。もしかしたら、高額のシステム開発費と膨大な時間を浪費しただけで、 効果は出てないのかもしれないんです。ERPソフトの営業トークに惑わされないようご注意、ご注意。

F

FDC (Front Distribution Center)

RDCから供給される商品を集荷し、ケース商品を組み合わせて得意先に供給する前線物流センター

G

GTIN (Global Trade Item Number)

商品データベースやEDIで使用するための世界共通の商品コードのフォーマットで、 従来から利用されていたJANコードやITFコードをすべて14桁で識別出来る様にしたもの。 国内では2007年3月から導入を開始する事となっている。

GTINはEAN(JAN)コードの頭に一桁追加されたコード体系で、頭の一桁は1-8が梱包 (パレット、ケース、カートン)内に商品が何個入っているかを示す入り数コードであり、 9 が量り売り商品を認識するコードである。 GTIN には二つの意味合いがあり、 一つはバーコードとして商品の認識に用いる場合、 そして他の一つは取引上のコード体系として使われる場合である。 バーコードとして、GTIN は従来のEAN(JAN)、UPC などを包含するものであり、 バーコードが全て 14 桁になるわけではなく、従来のバーコードはそのまま採用可能である。 大きく影響が起こると思われるのはITFとよばれる物流コードで、日本では16桁のITFも 用いられているが今後全て14桁で国際的に統一される。 さらに一桁目は入り数コードとして用いられる。果物や野菜の量り売りは日本で普及していないが 今後秤連動のPOSを採用しRSS(縮小バーコード:14 桁の体系)で読取る場合、 および薬の小瓶に RSS が貼り付けられた場合等は POS/スキャナーの変更も必要になってくる。 GTIN への変更で最も意識しなければならないのは取引コードとして用いられる場合である。 企業間のEDI取引はもとより、取引のグローバル化に伴い交際間の取引が インターネット上でおこなわれるようになる。 AS2 もしくは ebXML による標準化されたメッセージでのデータ交換となるが、 このときにキーとなる商品コードがGTINである。 企業情報システムの商品マスター、および商品関連のプログラムに関し早めにGTIN対応しておく事は、 何も北米に限った事ではない。

H

HACCP (Hazard Analysis and Critical Control Point system)

食品の製造工程における品質管理システムのこと。
HA(危害分析)とCCP(重要管理点監視)からなる言葉で、ハサップと読む。最終製品の抜取検査方式ではなく、 製造プロセス全体において、予測される危害(HA)を分析し、重要管理点(CCP)を定める方式。

I

ISO規格 (International Organization for Standardization)

●天使の辞典●
〔1〕国際標準化機構が国際間の物資・サービスの流通を円滑にするため、 工業品などについて取り決める国際規格の総称。
〔2〕最近は、環境管理の規格ISO14000シリーズ、品質管理の規格 ISO9000シリーズが注目される。 これらは、工業製品の形状や性能に関する規格と違って、マネジメントシステムに関する規格である点が特徴的。 情報セキュリティの国際規格として、ISO17799が登場。
〔3〕公共事業の入札にISO規格の認証取得の有無を義務付ける動きがある。 国際取引や下請けとの取引の評価基準とするケースも。競争激化の中、 他社との差別化やイメージアップのために、早めの認証取得を目指す企業が増えている。

★悪魔の辞典★
〔1〕経営者は認証取得で会社がワンランク上がったと感じ、従業員は認証取得で余分な仕事が増えたと感じる。
〔2〕経営コンサルタントの飯の種。「よし、しばらくは、これで食っていける」
〔3〕ISO規格の認証取得を誇らしげに言いふらすことを「イソ自慢」と言う。

■世人の独言■
原語をそのまま略すと「IOS」となるのに、なぜか「ISO」となってしまった不思議な言葉。 「アイエスオー」「イソ」「アイソ」と様々に発音されます。
ISO9001取得」と得々と表示してる企業がありますが、表現が変。 ISO9001は単なる規格に過ぎません。「規格を取得」では意味不明です。 正確には、「ISO9001審査登録」と表現します。 「ISO9001認証取得」という言い方も目にしますが、これも不正確。 今は、ISO審査機関は認証してくれません。審査し、適合した企業をリストに登録して公表してくれるだけです。 審査機関は、ただ、環境管理や品質管理のシステムが規格に適合しているかどうかをチェックしているだけです。 つまり、その企業の提供する製品やサービスの質を保証する気はないということ。 だって、認証企業が不祥事を起こしたとき、その責任まで負わされたくないから。 ISO9001は、製品やサービスの高品質を証明しているかのように 勘違いしてる人がいますが、実態は全く観点が違います。登録には、膨大な費用と時間がかかります。 受審費用がバカになりません。コンサルタントに指導してもらうだけでも、 何百万円という費用が飛んで行きます。今のISOブームはコンサル会社にとって、ビジネスチャンス。 「早めに取得した方が有利」と煽ってる風さえ見えます。そして、それ以上に見えないコストが膨大。 ISOのために、社内に専属スタッフを設置すれば、その人件費は全てコスト。 マニュアル作りのためのコスト、社員教育のためのコスト、システム維持のためのコスト・・・。 これらは、社内に隠れてしまって見えませんが、社員の手を煩わせることは全てコストです。 その中にあって、あえてISOを無視する中小企業もあります。 費用対効果が認められない、 そして、外部の規格に頼らずとも、自社の経営品質の高さを別の形で示せれば十分、との判断です。

ISO14001

国際標準化機構の環境マネジメントシステム(EMS)に関する国際規格で、1996年に制定されました。
環境マネジメントシステム(EMS)をどのように構築すればよいかを定めた仕様書です。
【ISO14001概要】
組織が自ら環境方針および目的を定め、その実現のための計画(Plan)を立て、 それを実施及び運用(Do)し、その結果を点検及び是正(Check)し、 さらに次のステップを目指した見直し(Act)を行うというPDCAサイクルを確立します。 それによって、環境マネジメントシステムを継続的に向上させ、 環境に与える有害な負荷を減少させることをねらいとしています。
ISO14001に法的拘束力は無く、環境活動に関する具体的な数値等を求めている訳ではありません。 各組織が自ら定めた環境方針を経済的、技術的に可能な範囲内で達成することによって、 各々に独自の方法で環境負荷の低減に自主的に取り組む事を求めています。
【ISO14001取得】
日本におけるISO14001に関する最上位の認定機関は、(財)日本適合性認定協会(JAB)であり、 審査登録機関、審査員評価機関および審査員研修機関はJABの基準で審査され、認定を与えられます。

ISO9001

国際規格認証機構(ISO)が1987年に発行した品質マネジメント規格。
ISO9001(品質マネジメントシステム規格)が認証登録制度となっています。 製品やサービスそのものではなく、製造や作業工程に関する規格。 責任と権限の明確化により社内業務のシステム化や標準化を達成することを特徴とし、 認定取得後の継続的な審査では、常に品質レベルの維持が求められます。
例えば、高度な品質が要求される半導体製造に関しては、ひとつ一つの製品の品質規格を満たすためには、 クリーンルームのような製造工程そのものを管理していくことが求められます。
【ISO9001、ISO9002】
設計管理が要求項目に入る9001は製造業が、物流業者をはじめとするサービス業は9002を取得する例が多くみられます。

ITF (Interleaved Two of Five)

バーコードの1種。
ITFコードとは、物流工程に於いて、ダンボール等に印刷されている標準物流バーコードを指す。 世界標準は14桁、日本のITFコードの主流は16桁。
<主流の16桁について>
先頭が必ずゼロ固定、次の2桁が物流識別コード、 4桁目以降は、JANコードの値そのまま。
(例)
0 10 4901930004723
早い話、先頭の3桁を除けば JANコードと同じなので 商品コードとしては分かり易くなります。

J

JANコード (JAPAN Article Number)

日本における標準的な共通商品コードのこと。 単品ごとにユニークな番号を振って利用する。

日本国内で最も普及している商品識別コードであり、JANコードから生成された バーコードシンボルは市販される多くの商品に印刷または貼付されており、 POSシステムや在庫管理、受発注システムなどで価格や商品名を検索するための キーとして使われる。 また、JANコードの前に1桁あるいは拡張型として0で始まる3桁の物流識別用の数字を 付加したものは集合包装用コード、あるいはバーコードシンボルの体系をそのまま呼称に 利用して、ITFコードと呼ばれる (正確にはチェックデジット部は元のJANコードとは異なったものとなる)。 なお、JANコードの前に1桁の物流識別コードを付加したものはGTINコードと呼ばれ、 GTINコード体系の中ではJANコードは物流識別コードへゼロを付与したコードとみなされる。 JANコード自体は単なる「コード」でしかない。従ってこれ単体で利用されることはなく、 商品名や価格などの情報を蓄積したデータベースシステムと連動し、 これを検索するためのキー情報の入力作業を機械化する目的で使用されるものである。

JIT (Just In Time)

かんばん方式の基本的な考え方を、JIT(ジット)と言うことがあります。 JITとは、just in time のこと。これ、正確には、英語が間違ってます。 in time とは、「間に合う」という意味。でも、かんばん方式は、間に合えばいいというものではありません。 遅れるのは最悪ですが、早過ぎるのも悪いんです。 ですから、遅すぎず早すぎず、just on time (ずばり定刻に)が正解。

K

Kanban System

かんばん方式
●天使の辞典●
〔1〕在庫圧縮による経営の効率化を狙って、トヨタ自動車が開発した独特の生産管理方式。
〔2〕「必要なものを必要なときに必要なだけ」という考え方に基づく。
〔3〕後工程で部品がなくなりそうになると、部品名・納入日時・数量など を記載した作業指図票を後工程から前工程に送り、前工程はその分だけ部品を補給するシステム。 かんばんとは、この作業指図票のこと。

★悪魔の辞典★
〔1〕走行中のトラックを倉庫代わりに使うこと。 「きょうは、道路がすいてて早く着き過ぎたな。もうひとまわりしてくるとするか」
〔2〕部品工場の従業員を運び屋に使うこと。 「えぇ、部品1つのために担当者が新幹線に飛び乗って届けるなんてのは、しょっちゅうですよ」
〔3〕トヨタ自動車の下請け部品工場が火災にあった。その2日後には、トヨタの組み立てラインが停止した。 日本のマスコミ「トヨタ方式の弱点が露呈した」 海外のマスコミ「トヨタはこれほどまで在庫の削減に成功していた」

■世人の独言■
日本語が国際語になった珍しいビジネス用語。ものづくり分野で、世界を凌駕した日本企業の面目躍如です。 かんばん方式はトヨタが特許を取得しています。この仕組みは、見事です。 机の上ではなく、現場の知恵と経験から生まれたシステムだということが分かります。 在庫をなくすためには、遅れず早まらず、すべての生産工程が同期化して効率よく流れる必要があります。 そのためには、生産情報を正確に各工程に伝えていかなくてはいけません。 部品や製品は、川上から川下へ流れていきますが、情報は「かんばん」という形で、 逆に川下から川上へさかのぼって行きます。情報の伝達媒体に「かんばん」を利用するというところが、 現場の発想でなければ生まれないアイデアでした。
ベルトコンベアーによる流れ生産を開始したフォード方式も衝撃的なインパクトを与えましたが、 かんばん方式も日本の工業生産の飛躍的な進展とともに世界に喧伝されました。 いま、はやりの、SCM、TOC、BTO、SPA、QRなど、すべてこのかんばん方式の焼き直しです。 それほどまでに、この生産管理方式は完成度が高く、画期的だったのです。 いまや、「KANBAN」は、そのまま欧米でも通用するビジネス用語になってます。

L

LC (Logistics Center)

バーコードリーダー(バーコード読取装置)

LL LLパック (Long Life)

ロングライフ
保存性を良くするために紙とポリエチレンの間にアルミ箔が入ったLL紙パックを使用し、 冷蔵庫に入れなくても(要冷蔵品もある)、常温保存が利きく、常温で賞味期間60日〜120日の 長期保存に耐える。自動販売機などで売られている牛乳パックなどに使われている。
ただし、開封後は通常商品と同じなため、なるべく早く(開封後2日を目安)お飲み下さい。

M

MH (Material Handring)

マテハン

MRP (Material Requirements Planning)

1960年代に考案された生産管理手法の一つ。 企業の生産計画達成を前提に、部品表と在庫情報から発注すべき資源の量と発注時期を割り出すもの。 過去の使用分を補充するのではなく、予想される需要を事前に捕らえることにより、 在庫の圧縮と不足の解消を同時に実現した。資材の調達を顧客からの受注と需要予測に直結させた結果、 生産計画作業は大きく改善できた。大型汎用機(メインフレーム)やオフィスコンピュータ向けの 汎用ソフトウェアパッケージが登場したこともあり、中小企業を中心に広く普及した。 1970年代からつい最近に至るまで、代表的な生産管理手法として製造業で利用されてきた。 製造や物流等の管理、および経理などの機能をMRPに追加し、 統合したものがERP(Enterprise Resource Planning)である。

N

NB (National Brand)

ナショナルブランドとは何か。松下電器(ナショナル)のブランドのことではない。
ナショナルブランドとはメーカの商品のブランドを言う。つまり普通に店舗で販売されている商品。 プライベートブランドPB(Private Brand)の対語として作成された。

O

OEM (Original Equipment Manufacturing)

●天使の辞典●
〔1〕委託を受けた相手先のブランドで完成品や部品を供給すること。
〔2〕弱小メーカーが有名ブランドに頼って生産を受託する場合と、 大手メーカーが過当競争を回避する目的で受託する場合の2通りがある。
〔3〕委託する企業は、設備投資をすることなく品揃えを増減させられ、 マーケティング戦略の充実に寄与できる。受託する企業は、開発費や販売費を節約し、 まとまった生産量を確保することで原価削減に寄与できる。

★悪魔の辞典★
〔1〕北海道の網走の土産物店で売られている「網走刑務所に行って来ましたせんべい」 を東京の製菓業者が作ること。
〔2〕有名タレントのエッセイ集を、売れない作家がゴーストライターとして執筆すること。
〔3〕不妊の夫婦の精子と卵子を体外受精させ、第3者の女性に胚移植して代理出産してもらうこと。

■世人の独言■
OEMは製造業では普通に行われていることです。消費者が気づいていないだけのこともあります。 商品表示で、製造者と販売者が違うことがありますが、これがOEMです。 大抵、販売者の方は有名企業ですが、製造者の方は聞いたことのない企業名になってます。 弱小メーカーにとっては、有名ブランドのOEMを行うことで、 相手先の強力な販売力によって生産量を確保し、生産性を高めるメリットがあります。 OEMを専門とするメーカーもあるほどです。でも、これって、単なる下請けとの違いが分かりにくいですね。 所詮は、相手先ブランド。いくらその商品が売れたとしても、自社の実績にはなりません。 相手先のマーケティング戦略の変更で、突然の契約打ち切りを受けることもあります。 生産効率の向上に集中してきただけで、商品開発能力も販路も獲得できていない状態で 放り出されることになり、ダメージを受けます。

P

PB (Private Brand)

メーカではなく、流通業、特に小売業のブランド。 ダイエーの「セービング」、イオンの「トップバリュ」などがこれにあたる。
商品を流通企業が企画し、メーカに開発してもらうもの。品質、価格など独自のものを組み立てることができ、 かつ他の店舗では販売されないものなので、独自色を出せる。また粗利益率も高い。 しかし、開発・在庫・販促コストがかかり、数量が揃わなければコスト割れする。 売れ残りリスクも怖い。SB(Store Brand)も同じ意味。またLB(Local Brand)という言葉もある。 こちらは、地域のみのブランド。 メーカの商品をナショナルブランド NB(National Brand)という。

PC (Processing Center)

process(プロセス)とは「加工する」「処理する」という意味で、生鮮食品の一次加工やプリ・パッケージ、 値付けなどを一括して行うセンターのこと。プロセス・センターで加工されたものがアウトストア・パックであり、 店内加工されるインストア・パックと対比される。メリットは店の調理場、冷蔵庫などのスペース削減、 技術者不足への対応、人件費の削減などがある。反面売場でのきめ細かな対応(例えば、売れた場合の 追加補充、お客さまの特別注文など)に欠ける、鮮度保持がインストアに比べ劣る、などのデメリットがある。

PD (Physical Distribution)

物流、物的流通

PDC (Physical Distribution Center)

工場に隣接する物流センター

Q

QR (Quick Response)

クイックレスポンスの略。アパレル業界において、サプライチェーン全体で情報を共有し、 売り上げに連動して迅速に商品を製造し、供給できるようにする仕組み。

ファッション雑誌の最新号が店頭に並んだ瞬間にチェックし、 店舗やメーカーに電話して予約する。若い女性の間では、 こんな購買行動が珍しくありません。人気商品はすぐに売り切れて、 次の入荷までに時間がかかったり、二度と手に入らなかったりすることが知られているからです。 メーカーにとっては、売れる商品を継続して供給すれば機会損失を減らして売り上げを 増やせるわけですが、アパレルの場合、糸などの原材料が商品として店頭に並ぶまでには 1年近くかかることも。これでは売れ行きを見極めてから追加生産しても、需要に間に合いません。 納期を短縮するため、アパレルメーカーと、繊維メーカーや縫製業者などが情報を共有し、 柔軟な追加生産を行う取り組みがクイックレスポンス(QR)です。 SCM(サプライチェーンマネジメント)の取り組みの一種ですが、 多品種少量生産で流行性の強い商品を扱い、製造プロセスに多くの企業がかかわるなど、 アパレル業界独自の課題解決を盛り込んだのがQRといえるでしょう。

1980年代に米国でリーバイ・ストラウスなどの著名企業がQRに取り組んで納期や在庫の削減などを 実現した影響を受け、90年代前半から日本の繊維産業でも取り組みが始まりました。 この動きには通商産業省(現・経済産業省)の後押しもありました。 中国など海外でのアパレル生産が主流になるなか、迅速な商品供給を実現するQRは、 国内繊維産業の競争力を増す戦略になると考えられたからです。 QRでは、製造/小売りで共通した商品コードを用いて情報共有を進めます。 企業間で情報を共有するための商品コードやデータベースの整備、EDI(電子データ交換) の普及促進が進められました。 QRの商品コードはJANコードと呼ばれる標準で13桁の数字を用いたコード体系を採用しています。 一方で、1994年にデンソーウェーブ(東京・港)が開発し、 仕様を公開している2次元コードで「QRコード」というものがありますが、 これはもともと自動車の製造現場で用いられていたもので、 繊維産業におけるQRの取り組みとは直接の関係はありません。

QRで成功したアパレルの代表例が靴下チェーンのタビオ(2006年9月に「ダン」から社名変更)です。 約200店舗の単品売り上げ情報をオンラインでメーカーに公開することで、 メーカーの材料手配や製造計画策定を支援し、品切れなく店舗に商品供給できる体制を築きました。 これによって顧客満足度を高めたタビオは、現在は英国にも出店し成功を収めています。

QRコード

いわゆる二次元バーコード。 四角形の中にパターンを表示してコードを表現する。従来のバーコードよりも多くの情報を入れることができる。

R

RDC (Regional Distribution Center)

地域ごとに置かれた、DC
地域というのは、北海道や東北や関東、関西などの大きなブロックに分けた場合のそのブロックの拠点となる場所。
広域をカバー出来る拠点DC

菱食で使われているRDCの意味は小分け業務を中心とする流通加工業務を行う、 流通加工広域対象型物流センター

RFID (Radio Frequency Identification)

自動認識技術のひとつで、ICを組み込んだプレートやタグを物や場所に取り付け、 そのものの判別や位置確認を行うもの。非接触型で、しかもデータの読み書き、更新ができるという特質があり、 最近、急速に発展している。物流上の利点としては、荷物を移動させたままコードを認識させることができるため、 処理速度があがる、などのメリットがあり、港湾からのコンテナ出荷時の情報伝達などで、 飛躍的な時間短縮効果が実証されている。→無線ICタグ

S

SCM (Supply Chain Management)

●天使の辞典●
〔1〕生産・物流・販売の流通プロセスを一貫した連鎖構造システムとして 捉え、システム全体の最適化による効率の向上を目指す取り組み。
〔2〕需要の変化を高い精度で予測し、生産や調達などを柔軟に対応することで 中間在庫を極力抑え、ジャストインタイム(JIT)で商品供給が行われる。
〔3〕アメリカでは、食品加工業界のECR、アパレル業界のQRが代表的。

★悪魔の辞典★
〔1〕生産・物流・販売の流通プロセスを一貫してコントロールし、 「協力」という名のもとに、一番強い企業の都合に無理矢理合わせる取り組み。
〔2〕消費者の需要動向を高い精度で予測できると考えたのが、そもそもの間違い。
〔3〕誰も見た人がいないのに、みんながどこかにあると信じているユートピア。

■世人の独言■
ITをまとった社会主義?まさに全体最適の理想郷
ある経営コンサルタントに聞いた。「あなたの携わったプロジェクトでSCMに成功した経験はあるか」 答えは、ノー。「日本で、いままでにSCMに成功した事例を知っているか」答えは、ノー。 SCMは、最近よく登場するビジネス用語の筆頭。新聞や雑誌でやたらに目にするので、 どこでも当たり前に導入されていると思えば、さにあらず。 SCMを導入し、理想的な形で成功した実例は存在しない!これは、驚異ですね。 SCMの理想は、流通プロセスの各企業が対等の立場で協力することで、 全体としての無駄を排除し、業界全体のスループットを増やすというもの。 確かに、古い流通形態や商慣行に縛られた業界では効率の悪さが目立ち、 そのことが業界全体の生産性を低下させていることがあります。 SCMを導入し、改革の必要性が叫ばれるのも頷けます。
でも、各企業が対等の立場でありながら、誰が音頭をとり、利害を調整し、全体をコントロールするんでしょうか。 また、全体の効率向上を目指すということは、時に1企業に過剰な負担を強いたり、 1企業に生産調整を指示したりということもあり得ます。 その時、全体最適のために不利益を被った企業は納得できるのでしょうか。 実は、SCMの最大の問題は、これ。業界全体の利益と、個々企業の利益をどうバランスするのか。 この答えはまだ見つかっていません。
かつての全体主義経済が、全体の効率アップを目指して、全社会規模で計画的生産を行いました。 需要に合わせて必要なものを必要なときに必要なだけ生産し、必要な人民に分け与える。 生産計画は、優秀な中央官僚が需要動向を正確に把握し作り上げる。理論上、理想的に見えました。 しかし、流通過程の至るところで非効率が発生し、結局は破綻しました。 20世紀の大半を費やして人類の壮大な実験が行われましたが、 ついに成功事例は1つもなく、失敗に終わったのです。
SCMはこの社会主義の統制経済にそっくりです。 ただ、優秀な中央官僚がコンピュータ・システムに置き換わっただけ。
経済新聞に時々、大手電機メーカーがSCMに取り組む、なんて記事が載ることがあります。 が、これは結局、大手企業の都合に業界の下請け業者のやり方を合わせるというもの。 無駄の排除とは、大手企業にとっての無駄を排除すること。 大抵は、そのしわ寄せは1次下請け2次下請けの業者が吸収しなければなりません。 つまり、従来のケイレツを再編成してITで結びつけただけ。こんなものは業界の全体最適でも何でもありません。
SCMは本当に実現可能なのでしょうか。もしかすると、SCMは誰もが夢見るユートピアに過ぎないのかもしれません。

SCMラベル (Shipping Carton Making Label)

梱包表示ラベル

企業間での物流や検品作業を簡素化・効率化するために開発された納品ラベルのこと。 納品用オリコンの内容明細を表示したり、統一伝票の伝票番号を表示することにより、 箱を開けなくても内容物を確認できる。 また、SCMラベルのバーコードから内容物のデータを読み取り、 納入業者より事前に伝送された出荷明細のデータ(ASN)と付き合わせることにより、 受領検品作業が不要になり、大幅なコスト削減と物流のスピード化を図ることができる(ASN-SCMシステム)。

SDC (Specialized Distribution Center)

特定企業のみを対象とした物流センター

SKU (Stock Keeping Unit)

stock(ストック)は「在庫」、keeping(キーピング)は「保管」、unit(ユニット)は「単位」という意味で、 単品のこと。直訳すれば、「在庫保管単位」となり、これ以上分類することの出来ない商品の最小単位。

<例>きゅうりの1本バラ、2本パック、3本パック、5本パックがある時、1本バラ、2本パックなどをSKU、 このきゅうり総て(すなわち4SKU)をアイテム(品目)という。

SP (Stock Point)

製品出荷拠点。ストックポイントの略称。→DC

T

TC (Transfer Center)

通過型センター。主に調達輸送先からなるべく早く、 多数の出荷先へ荷物を振り分け、配送業務をおこなうために設置された倉庫のこと。 →クロスドッキング方式

U

ULD (Unit Load Device)

パレット、コンテナ、イグルー等の貨物搭載用具の総称

V

VMI (Vender Managed Inventory)

自社内の在庫管理を、納入業者にスペースを提供して、納入業者に行わせること。
多くの場合、使用した分のみが購入した契約となっているので、在庫負担が軽くなる。
納入業者は、自社の責任で、欠品がないように在庫管理をしなければならない。 また自社では、使用・購入予定をできるだけ正確に業者に公開する必要がある。 主に製造業で行われているが、流通業でも実施できる。自社にとってかなり都合のよい形態であるが、 VMI(Vender Managed Inventory)を実行できるのは、実力のある大きな企業に限られる。 Inventryとたまに間違える人がいます。正解はInventoryです。

W

WMS (Warehouse Management System)

物流センターにおける一連の業務を効率化するための総合管理システム。 入出庫管理や在庫管理の他に、労務管理や作業工程管理機能も提供し、 入荷、検品、ピッキング、梱包、出荷の各作業に必要な情報を一元的に管理する。 自動倉庫や自動コンベア・システムなど、自動マテリアル・ハンドリング・システムとの インターフェイスを提供する場合もあり、また最新のシステムではRFIDを応用した物もある。 現場での作業はハンディ・ターミナルによるバーコードの読み取りが中心であり、 作業の効率や在庫管理の精度を向上させることができる。

X

XD (クロスドッキング/クロスドック)

クロスドッキング

数字

3PL (3rd Party Logistics)

サード・パーティ・ロジスティックス
メーカーからの物流業務のアウトソーシング要請に応じて、 集荷・配送・輸送・倉庫保管管理などを総合的に請け負うこと。 荷主側にとっては自社で物流システムを一から構築するより低コスト、 低リスクで本業に集中できるメリットがある。

3温度帯

物流においては配送・保管時の温度指定を指す。 一般には冷凍・冷蔵・常温の3種類で呼ばれることが多く、これらを総称して3温度帯という。
実際には配送商品の特性に合わせて非常に細かい区分がなされており、温かい順から区分される。

  1. 加温品(20℃以上)
  2. 常温品(20℃〜10℃)
  3. 定温品
  4. チルド:5℃〜-5℃
    氷温:0℃〜-3℃
    パーシャル:-3℃
  5. C3級(10℃〜0℃)
  6. C2級(0℃〜-10℃)
  7. C1級(-10℃〜-20℃)
  8. F1級(-20℃〜-30℃)
  9. F2級(-30℃〜-40℃)
  10. F3級(-40℃〜-50℃)
  11. F4級(-50℃以下)

5S

●天使の辞典●
〔1〕 ものづくりの現場に携わるものが、第1に心得るべき基本姿勢。
「整理・整頓・清掃・清潔・躾」の5つを言う。
〔2〕 整理:いらないものを捨てる
整頓:誰でも使いやすいように並べる
清掃:現場を常にきれいにする
清潔:整理・整頓・清掃した状態を維持する
躾:決められたことを守る習慣づけ
〔3〕 生産現場の安全性と効率性を高める基本要素として重視される。

★悪魔の辞典★
〔1〕 「整理整頓しなさい」「掃除しなさい」「きれいにしなさい」
家庭で子どもにしつけてることを、会社で自分がしつけられること。
〔2〕 「工場の玄関に社旗が掲げられた日は、みんないつもより掃除に真剣になるけど、どうして?」
「あぁ、あれ。社旗が出た日は、本社の社長が視察に来る日なんだ」
〔3〕 アメリカでは、5S追放運動が起きている。
「Salt, Snacks, Sugar, Smoking, Sitting」を追放して、生活習慣病を予防しようという健康増進運動。

■世人の独言■
日本で誕生したビジネス用語です。
初めて5Sを見た人は、Sで始まる英単語が5つ並んでいるのではないかと思ってしまいますが、 答を見ると見慣れた日本語が5つで、「なあんだ」となります。
その内容を見て、あまりにも初歩的なことばかりなので、また「なあんだ」となってしまいます。 ところが、この「なあんだ」と思える5Sは、ものづくりの現場では、 最も基本的でありながら、最も重要なもの。従業員1人ひとりに徹底させ実践するのは、 かなりハイレベルな現場でなければ無理。逆に言えば、これを小ばかにしてるような現場は、 それだけで安全、効率、品質、サービスの面で、3流のアウトプットしか期待できないということになります。
日本の高度成長期には既にこの言葉が使われていた現場もあったそうです。 「整理整頓」は、昔からよく使われていた言葉で、四字熟語のようにして戦前から使われていました。 使い古されてインパクトに欠けるためか、「清掃」が加わり3Sができ、 「清潔」が加わり4Sができ、最後に「躾」が加わって5Sが完成しました。 生産管理の書籍で紹介されたのをきっかけに、一気に広がり始めました。 5Sは、生産現場では、いまや常識。建築現場、ホテル・旅館、小売店、飲食店など、 製造業以外にもこの発想が応用されるようになっています。
バブル全盛期のころ、日本のものづくりに学ぼうとする諸外国の経営現場にも、この5Sは輸出されました。 そのとき、英訳を試みたようですが、適切な用語が見当たらず、やむなく、 日本語のローマ字表記のままで伝えられたそうです。
現在、日本の製造業は中国へどんどんシフトしています。 ある経営者は、中国の生産現場にもこの5Sを徹底させようと考えました。 幸い、中国なら欧米とは違い、漢字のままでも意味が通じるはず。でも、ひとつだけネックがありました。 「躾」という文字は、「漢字」ではなく、日本で作られた「国字」なので、中国では読めないのです。 「しつけ」という言葉は、もともと日本にしか存在しない概念だったわけです。
5Sは、いかにも日本文化の匂いのするビジネス用語です。

80対20の法則 (80/20 rule)

ABC分析

アウトソーシング (Out-sourcing)

●天使の辞典●
〔1〕 企業業務の一部または全部を社外の専門業者に委託すること。 経営環境の変化により、競争力を強化するための戦略の一環として、積極的な意義を持つようになってきた。
〔2〕 目的:高度な外部資源の利用、固定費の変動費化、得意分野への経営資源の集中、 業務の迅速化、設備投資負担の軽減など。
〔3〕 当初は、情報システム部門が中心だったが、現在では、経理、人事、物流、開発など、 あらゆる分野に拡大している。

★悪魔の辞典★
〔1〕「アウトソーシング」のことを「外注」と言うと、怒る人がいる。 しかし、「外注」のことを「アウトソーシング」と言って、怒る人はいない。
〔2〕 昔のワープロは、「アウトソー寝具」と変換した。
〔3〕「我が社は、業務を全面的に見直し、得意分野に経営資源を集中する。 専門業者に任せた方が効率のいい業務はどんどん外部委託をしていくことにする」 この社長が我が社の得意分野と思っている業務も、外部委託した方が効率がよかったりする。

■世人の独言■
もともと、アウトソーシングとは、部品の海外調達のことでした。 でも、いまでは、「業務の外部委託」の意味で使われることが多くなりました。 昔からある計理士さんや代書屋さんの業務もアウトソーシングだと言えます。 いまでは、製造業務まで外部委託してしまうメーカーまで現れました。 自社は最も得意とする重要な業務に集中し、それ以外の付随業務は、 もっと効率よくこなせる業者に任せて、経営効率を上げようとするところにポイントがあります。
重要度の低い単純業務を低コストで委託する「外注」や「下請け」と 明確に区分したがる人があります。アウトソーシングって何かを知ってるつもりの人は、 一生懸命説明します。聞かされた人が、簡単に納得して、 「あぁ、つまり、アウトソーシングって、外注のことなんだ」って言うと、一生懸命説明した人は、表情が急変。 「そういう勘違いをしてる人が多くて困るんだよね。いい? 外注ってのは、・・・」 と、再び、説教のような説明が始まる。 聞かされる方は、「なんで、こんなにムキになってるんだろう」って顔で聞いてる。 ここで、「そうか。これからは、アウトソーシングなんだ。もう、外注なんて古いよね」と、 いらぬ相槌を打つと、更に説明を聞かされる羽目に陥る。 「だからぁ、外注がアウトソーシングになったんじゃなくってぇ、・・・」 この話を終わりにしたいときは、次のメッセージを送ります。 「ふーん、君って、いろんなことを知ってるんだね」 確かに、もともと「アウトソーシング」は「外注」とは別物だし、はっきり使い分けができる言葉です。 でも、使う人によって、意味合いがまちまちなので、その境界線が曖昧になってきました。 中には、どう見ても単なる外注なのに、横文字のおしゃれさに引かれて 「アウトソーシング」って言ってる人もいます。零細事業者をSOHOと言い換えるだけで、 時代の最先端の匂いを感じてしまうのと同様、外注をアウトソーシングと言い換えると、 先進技術を駆使しているイメージを演出できますからね。 ビジネス用語には、このようなイメージ変換の効用もあります。

アセット

トラックや倉庫など資産を保有する

アソート

取りまとめ梱包。ピッキングした複数の商品を、まとめて梱包すること

インテグレーター (Integrator)

フォワーダーキャリアも行う総合物流会社。
世界規模で展開している、国際エクスプレス業者。
4大インテグレーター DHL、Fedex、TNT、UPS

上屋 (うわや)

運送途中での物資の一時保管又は仮置きするための施設であり、 主に港で貿易物資の荷さばき及びそれに付随する保管を行う。

貨物 (cargo , freight)

輸送される物品の総称で、その形態、性状などによって、一般貨物と特殊貨物に分けることがある。

キャリア

キャリアとは実際に輸送手段を持って運送を行う業者。航空会社や船舶会社。

クリーン物流

主に、クリーンルーム内での物流を指す。

クリーンルーム

コンタミネーションコントロールが行われている限られた空間であって、 空気中における浮遊微粒子、浮遊微生物が限定された清浄度レベル以下に管理され、 また、その空間に供給される材料、薬品、水などについても要求される清浄度が保持され、 必要に応じて温度、湿度、圧力などの環境条件についても管理が行われている空間。

<コンタミネーションコントロール>
限られた空間、製品などの内部、表面または周辺について、 要求される清浄度を保持するために必要とするあらゆる事柄について、計画を立て、組織し、実施すること。

クラス-1(0.1μm)とは、1立方feet の中に、0.1μmの粒子が1ヶあることを意味する。
1feet=0.3048m
1立方feet=28.3リットル

0.1μm、クラス-1の清浄度を判りやすく言うと、「山手線内に仁丹が一つとなる。」

グリーン物流 / グリーンロジスティクス

グリーンロジスティクスとは、地球環境に優しいロジスティクスの意味で、 トラック等のCO2やNOx、SPM(浮遊粒子物質)の規制、騒音規制を始め、容器包装のリサイクル、 資源化可能の使用済み機器・部品のリサイクルなどを徹底するソーシャルロジスティクスの考え方である。
また、社会への貢献を最重要課題とし、物流資源を有効に活用して低コストでその目的の実現を図る戦略で、 共同化(アライアンス)もその有効な手法である。

クロスドッキング/クロスドック

入荷した商品をセンターで在庫することなく、到着したらすぐに仕分けして出荷すること。
複数の仕入先から複数の出荷先に振り分けること。

ウォルマートの物流センターはクロスドッキングを採用していると言われている。 あるいはクロスドックとも言う。
クロスドッキング/クロスドックとは、入荷した商品をセンターで在庫することなく、 到着したらすぐに仕分けして出荷すること。
注、多くの書籍やホームページでは、「在庫することなく、到着したらすぐに仕分けして出荷する」 という説明をしているが、本来の意味は、「複数の仕入先から複数の出荷先に振り分ける」 という意味であるように思われる。
クロスドッキング/クロスドックはリアルタイム性よりも交差性の意味であると思われる。
少し考えただけでも、クロスドッキング/クロスドックはかなりの高度な技術であることが分かる。 発注データ、入荷データが正確に分かること。トラックの輸送状況・位置状況をつかんでいること。 入荷したら、出荷データを元にすぐに仕分けできるような情報システムと物流設備があること。 最低でもこのようなことができていなければならない。
ウォルマートの物流センターの面積は10万平方メートルほどもあるそうだ。 300メートル四方以上の大きさである。しかしもう少し考えてみると、次のようなことが分かる。 複数の入荷先があり、複数の出荷先がある。ある入荷先からの商品は複数の出荷先に出荷される。 一つの出荷先へのトラックには、複数の入荷先からの商品が詰め込まれる。
これらを同時に行なうとすると、ある時刻にまったくタイミングを合わせて多くの商品を積載したトラックと 商品を詰め込むためのトラックをほとんど同時到着させて積み替えなければならない。 発注単位によっては、パレットで入荷したものをケースに分けて積み替えなければならない。 事故などで到着時刻がずれることだってある。この作業は、いくら広い物流センターがあっても、 いくらコンベアがあっても不可能である。すると本当にまったく物流センターに商品を止め置かないで、 入荷したものを、コンベアで運んで出荷先のトラックに詰め込むことはできないことが分かる。
実はクロスドッキング/クロスドックと言っても、少しの間は物流センターに止め置かれている。 そしてさらに実はウォルマートの物流センターでは、販売数量の多いものは在庫し、 数量の少ないものはクロスドッキング/クロスドックを行なっている。 すべての商品がクロスドッキング/クロスドックで処理されているわけではない。 むしろクロスドッキング/クロスドックされている商品の割合は少ないと思われる。
一般の書籍では、ウォルマートではあたかもすべてクロスドッキング/クロスドックであるかのように 書かれているので注意されたい。また在庫についてはこれはサブライヤが在庫責任を負うことになっている。
ちなみにサムズクラブの物流はすべてクロスドッキング/クロスドックだそうである。 こちらはホールセールであるため、商品数が少なく、 また物流の単位がパレットであってケースではないので扱いが簡単である。(それでもけっこう難しいと思うが..)。
注、クロスドッキング/クロスドックはXDと略称される。また仕分けセンターとも言われる。
注、ウォルマートの例を挙げたが、時間がたてば状況も変わってくるので、注意されたい。

コンテナリゼーション (containerization)

物品をコンテナに積んでユニット化し、荷役機械によって車両、船舶及び航空機への積み込み、 取り卸しを行い、輸送及び包装の合理化を図る手段。

サプライ・チェーン・マネジメント

SCM

じか積み

物品を床から直接積み重ねる方法。

情報管理

会社は大切な商品がどこの倉庫や流通センターにどれだけあるのか、 また、商品が今どこに運ばれているのかをコンピュータや通信回線を使って調べていますが、 こうした仕事を物流情報管理といいます。こうした情報を正確につかむことによりお客さんに安全に、 確実に、そして早く届けられるのです。

静脈物流

静脈物流とは、回収物流の別の呼び方です。
一度最終消費者まで行き渡った製品、商品をリユース、リサイクルする目的で集荷し、 再資源化拠点まで運搬することを静脈物流(回収物流)といいます。
物流の世界では、消費のための物の供給を動脈物流と呼び、供給の対照として回収を、静脈物流と呼ぶことがあります。

チャーター便

チャーター便は、正式には専属輸送と呼び、特定の荷主の多くの商品を、 通常トラック1台を契約して輸配送を行う方法。車両は軽貨物、 2t、4t、10t、10t超、コンテナなど、多数の種類がありますが、 荷物の重量と配送形態により最適な車輌を手配する。 配送業務のコストは、その大半が人件費に費やされるため、 車両サイズが小さいことが低料金である、というわけではない。

チルド食品

チルド食品とは、5℃〜-5℃のチルド温度帯で低温管理することが要求される食品。 品質保持上では0℃に近い状態が望まれます生麺、水産練製品、総菜類などがある。

荷姿

モノを運ぶ際の梱包された姿のこと。

荷ぞろえ

出荷する物品を輸送機器にすぐ積み込めるようにそろえること。

日配品

原義は1日毎に配送する商品ということ。
しかし通常日配品といわれるのは、賞味期限が短く、低温管理を必要とするような商品。
主にチルド食品のようなもの。牛乳や豆腐、卵なども入る。

荷役

モノを輸送したり保管したりする場合に、トラックや船などから積みおろしたり、 倉庫に出し入れしたりする仕事のことを荷役(にやく)といいます。
軽い荷物の場合は人手でもできますが、重い場合やスピードを必要とする場合には フォークリフトやクレーンなどの機械で行います。

ノンアセット

資産を持たず知識(ノリッジ)であるノウハウだけを提供し、 フォワーダーとして他業者を利用するのが、 ノンアセット型(ノリッジベース型)
資産を持たずに お客のニーズに合わせてアセットを総合手配する。 アセット(asset) の意味は資産

はい (stack , pile)

貨物の保管などの為に、倉庫、上屋又は土場に積み重ねられた荷の集団をいう。
貨物を一定の方法で規則正しく積み上げることを「はい付け」、 積み上げられた貨物を取り崩すことを「はい崩し」、 はい付けされた貨物をはい崩しして別の場所にはい付けすることを「はい替え」という。

パーシャル

「パーシャルフリージング」の略で、 食品が完全に凍ってしまう一歩手前の微凍結状態のこと。具体的には、 マイナス3℃で食品を保存しておくこと、 この温度は食品本来のおいしさや鮮度を保ちながら、雑菌の増殖も抑えることができる

バラピッキング

ピッキングとは、注文や要求に対して、その品物を在庫から運び出すこと。 出荷先別顧客別注文や要求に応じて集品する際に、パレット単位のピッキングをパレットピッキング、 ケース単位のピッキングをケースピッキング、単品ごと摘み取るように ピッキングすることをバラピッキングと呼ぶ。

パレチゼーション

パレチゼーションとは、貨物をパレットに積付けし、 そのままの荷姿で輸送機関に積込み、輸送、及び荷卸しを行う方法です。 輸送、保管、包装の面で合理化を図ることを目的とし、 ユニットロード推進には不可欠となっています。

フォワーダー

荷主と輸送会社を結び付けて、ドアツードア輸送を行う業者。 フォワーダーとは自ら航空機や船舶、自動車などを持たず、 キャリア等に貨物を委託して運ばせる物流業者を指します。 フォワーダーは通常、貿易・通関業務も取扱います。 このフォワーダーの言葉は、もっぱら国際物流に使用されます。

物流 (Physical Distribution)

物的流通の略

「物流」とは生産者から消費者にいたるまでのモノの流れのこと。
その途中には、モノを保護し、運びやすくするための「包装」、 トラックにつみ込む「荷役(にやく)」の作業、 物流センターでの「保管」、そしてある場所から別の場所に運ぶ 「輸送」、物流の過程で貨物にいろいろな加工をする 「流通加工」その間の「情報管理」 といったさまざまな活動をともなっている。こうした一連の作業を「物流」とよぶ。
”モノ”を必要な場所に、必要な量だけ移動させる仕組み。

物流拠点

貨物駅、トラックターミナル、コンテナターミナル、流通センター、倉庫、 デポなど物流の中間地点における施設をいう。

プラットホーム (platform)

貨車またはトラックに貨物を積み卸しする目的で設けられた場所。

ブルウィップ効果 (bullwhip effect)

●天使の辞典●
〔1〕小売り最前線の需要変動の情報を、流通経路の川上へ伝えていく過程で情報劣化が起こる現象。
〔2〕小売りから離れれば離れるほど、長期の需要予測をする必要があるので、市場の変化に過剰に反応し、 需要の変動が増幅されて伝わってしまう。解決策として、SCMが導入される。
〔3〕原義は、「牛の鞭の効果」。

★悪魔の辞典★
〔1〕伝言ゲームを流通プロセスでやるとこうなる。
〔2〕用語の意味や言葉の由来を知っても、日本人にはイメージがつかめないビジネス用語。
〔3〕「え? ブルウィップって人の名前じゃなかったの?」

■世人の独言■
アメリカ産のビジネス用語をそのまま輸入すると、意味が分かりにくくなる見本。 ブルウィップとは、生革製の長い鞭のこと。遊牧民が家畜を誘導するときに使っている鞭です。 棒の先に長い革製の鞭がついていて、手首を「ピクリ」と動かすだけで、] 遠くにいる家畜に「バシン!」と鋭い衝撃を与えることができます。 この、「ピクリ」が「バシン!」となって伝わる様子が、需要情報が川上に 行くに連れて増幅されてしまう現象にそっくりなので、この名前が付いたわけです。
たぶん、欧米の人たちには、ブルウィップと聞いただけで、このイメージがすぐに理解できるんでしょうね。 でも、農耕民族の日本人には、なかなかイメージがつかめません。 詳しく説明してもらって、「はぁ、なるほど」とムリヤリ納得するのが精一杯です。
この言葉を作ったスタンフォード大のハウ・リー教授は、情報劣化現象を分かりやすくするために、 ブルウィップ効果という名前を付けました。でも、日本人には、分かりやすくなるどころか、 情報劣化現象の理解とともに、ブルウィップがどんなものかということまで理解しないといけないという 何とも情けないことになっています。

包装

品物がよごれたり、壊れてしまわないように保護するために包むこと、 また、運んだり保管しやすくするために箱などに入れることを包装といいます。
段ボールケースに入れることが一般的ですが、木箱や紙袋、プラスチック容器やドラム缶など 貨物の形や種類によっていろいろな包装の仕方があります。

保管

生産したモノを大切に保存しておくことを保管といいます。
農産品や工業品は前もって一度にたくさん生産されるモノもあります。 例えば、冬に使う電気ストーブは夏から秋にかけてつくられ、 寒くなるまで倉庫に保管しておきます。また、秋に収穫されたお米は、 倉に保管して、必要に応じて出荷します。ダムのようにあらかじめ水をためて、 必要に応じて蛇口から水が出るように、モノををすぐに出荷できるように管理し、 大切に保存しておくことを保管と呼んでいます。

マテハン (Material Handring)

マテリアルハンドリングの略称。 直訳すると機械による作業の意味。物流業務を効率化するために用いられる作業機械を称して 「マテハン機器」と呼んでおり、馴染み深いところでは台車、 パレット、フォークリフト、コンベヤなどがある。 現在はITと絡んでハイテク化しており、作業効率化の武器として注目されている。
マテハン用語

輸送

私たちの生活に必要なモノを生産地から市場に運んだり、 工場からスーパーやデパートに運ぶことをいいます。
また、モノをつくるために工場で使われる原材料を運んだり、 皆さんが宅配便で荷物を送ることも輸送のひとつです。 血液が動脈によって全身に送られるように、輸送は経済活動の動脈としての役割を果たしています。

ユニットロード (unit load)

ユニットロードとは、荷物を大量に扱う場合、コンテナ・パレット・容器などを用いて、 複数の荷物をひとまとめにして、一つの貨物としたものです。
また、この用語は、1個の大形の物品で上記の目的に合致した場合にも用いる。
ユニットロードにより、荷役の機械化、省力化、迅速化が可能となり、 一貫パレチゼーションや、複合一貫輸送には不可欠となっています。

傭車 (ようしゃ)

傭車とは、簡単に言えば物流業者が他のトラック運送業者からトラックと ドライバーを丸ごと借りて自社戦力にすること。 大抵は、下請けのトラック運送業者を意味し、"傭車"として出されます。

横もち輸送

主に自社工場間、店舗間、営業所間など、本来の届け先(お客様)以外への荷物の移動業務。 これらの商品移動は売上が発生しないため、経費増大の要因となっている。 なるべくこれらの移動を少なくする努力が求められる。

ラック (rack)

物品を保管するために使用する支柱と棚で構成される構造物を言う。 特にパレットに積載された物品を保管するものを、パレットラックという。

ラッシング

輸送機器に積み込まれた貨物を、動かないようにロープなどで締め付けることをいう。

リードタイム

企画されてから製品化されるまでの時間。又は、製品を発注してから配達されるまで等、 調達時間のことをいう。
リードタイムは年々短くなる傾向にあり、物流の出来・不出来をこの部分で評価する場合も多く、 リードタイムの短さは物流品質の側面を指していると言える。

流通

商品が供給者から需要者にもたらされる過程では、取引、売買、荷造り、保管、荷役、 輸送など複雑な諸活動を伴うこととなる。このように生産と消費を結ぶ経済的、 社会的諸活動を総括的にとらえてこれを流通という。
生産から消費までの一連の商い活動のこと。

流通加工

製品を消費者に引き渡すまでの流通段階で注文に応じて加工したり、 半製品の簡単な組み立てをするほか、包装、ラベルの貼付けなどを施すことをいう。 これら業務は、保管、配送機能を持つ拠点(流通センター、物流センター)で行われる。 従来、卸・小売業が行っていたが、流通のスピード化のなかで、物流業者のサービスとしての需要が増え、 倉庫における流通加工機能の確保が求められている。

ロジスティクス / ロジスティックス (Logistics)

●天使の辞典●
〔1〕原材料の調達から半製品や完成品の配送、販売に至るまでの流れを統合的に計画し実行、 統制する一連の活動のこと。
〔2〕調達・生産・販売を結びつけることによって全社的な効率性や 顧客満足度を向上させる戦略的アプローチのことを示す概念。
〔3〕最近は、情報技術を活用した受発注システムや輸配送システムが注目される。
★悪魔の辞典★
〔1〕「物流」と、どう違うのか分からない言葉。
〔2〕「SCM(サプライチェーン・マネジメント)」と、どう違うのか分からない言葉。
〔3〕「どの本の解説を読んでも、ロジスティックスが分からないって? 当たり前じゃないか。 ロジスティックスの分かってる奴は、本を書くなんて効率の悪いことをやってる暇がないからだよ」
■世人の独言■
もともと軍事用語でした。日本語では、「兵站」。「へいたん」と読みます。 日本語にすると、読み方も意味も分からなくなってしまうので、 今では「ロジスティックス」と言うしかありません。
それでも、戦争や軍隊とほとんど無縁で暮らしてきた平和な日本人には、イメージしにくい言葉です。 物流と言ってくれれば、すっきりするのですが、「物流とロジスティックスとは違う!」 と言い張る人がいるので、困ったものです。
ところで、戦時中、日本軍の苦手なのが、このロジスティックス(兵站)でした。 兵站を無視した作戦を展開したために、武器弾薬、食料の調達が思うに任せず、 前線部隊が戦う前に崩壊してしまう事例が頻発。緻密な計画性や現実的な考察よりも、 「撃ちてしやまん」の精神主義が偏重された時代でした。 「食料が届きそうにないから、前進するのはやめましょう」などという意見は、 やる気のないふざけた考えとして排除されたのです。ですから、日本には兵站に関する研究は、 ほとんど実績がありません。
日本は、そのまま戦後の経済復興期を迎えます。当然、戦後の日本企業においても、 兵站の概念はありませんでした。大量生産、大量流通、大量消費の時代には、 とにかく効率的にものを作り、流通段階へ流し込めば、自然にはけて行きました。
しかし、ものあまりの時代が到来し、物流段階の効率化が重要視されるようになったのです。 そして、アメリカから、「ロジスティックス」という言葉とともに、 改めてその概念を経営に取り入れることになったわけです。

参考:

下記ページより引用させていただいております。
なお解説の「天使の辞典」「悪魔の辞典」「世人の独言」「用語解説」につきましては、
天使と悪魔のビジネス用語辞典 より転載許可を頂いております。

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